同伴のススメ!

人間は一人で生きていくことはできません。
必ずと言っていいほど、人を必要とします。
特に子供は同伴者を必要とします。
小学生までは、両親や親族は子供に同伴することになります。
中学生以上になると、部活や友達の関係が大事になります。
同伴者が親から友達に移行します。
親が必要なくなったわけではありません。

日本は自殺者が先進国で群を抜いて多い現実があります。
その時、同伴者がいたらどうでしょうか。
親身になって話を聞けば、思いとどまるかもしれません。
自殺者は周りも見えない、先も見えない状況になっています。
そこで、話を聞いてくれる人がいたらどんなにか救われることでしょう。

同伴者はただただ話を聞くことに徹しなければなりません。
別にルールはありませんが、黙って聞くことです。
聞いた端から同伴者が喋り始めては聞いたことになりません。
相槌を打ちながら、喋りたい意識を堪えて一呼吸を置く。
内容を理解しなくても、相手から見れば聞いてもらったことになります。

自殺は両親や親族、周りの人々にも影響を及ぼします。
良い話はありません。
その現場の発見者は、相当のショックを受けます。
なんとかこの事態を避けられなかったかと後悔します。

話は変わります。
「馬には乗ってみよ、人には沿うてみよ。」と言う格言がありますが、
まさに同伴者のことです。
小学生くらいまでは両親に同伴してもらっていたにもかかわらず、
自分から積極的に同伴しようとは思いませんでした。
よくよく考えると不思議と言えば、不思議です。

同伴者としてすべきことは、
ひたすら聞く(聴く)。
こちらから喋らない。
相槌を打つ。
聞かれても喋らない。
そうすると相手が話をしてくる。
とにかく黙る。
また話を始める。
話の交通整理をする。
曖昧なところは、質問し状況をあきらかにする。
そうしてるうちに相手は自分の置かれている状況を理解する。

まさに「沈黙は金」です。
話好きな人とは真逆な行動になります。
喋りたい人から見たら何をしているのかわからないと感じますが、
話を聞いてもらいたい人から見れば、同伴者は貴重な存在です。

話を聞く(聴く)行為は生産性はありません。
しかしながら、聞いてもらった相手からは感謝されます。
その人から見れば、救いの主であり、最も良き友達です。

もっともっと話を聞くことを実践しなければいけない。
と感じています。それだけ話を聞く人がいないように感じます。
この行為は、學ぶことに繋がります。
學ぶことは、人の話を聴き、人の書いた書物を読み、
人からの情報を吟味することになります。

最後になりましたが、聞くことの大切さを少しでも感じて、
いただければ幸いです。

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