自宅新築時、私自身全くと言っていいほど土地について無知でした。登記簿謄本や公図の見方を全く知りませんでした。どのように理解しどのような状態が正しいのかが全くわかっていませんでした。その為にのちの紛争が起こりました。
実際の土地の使用と公図は、本来一致していなければなりません。しかしながら時は移り変わり使用者が変わるたびに好き勝手に使用する為、実際の土地の使用は公図とは全く違うものとなってしまいました。
銀行からローンを借りようとしても、ローンをする事ができませんでした。理由は公図上他人の土地に家を建てたことになるからです。このことは土地問題の話がでるたびに言われ続けたことです。親父や公図上の持ち主も解決しようとしましたが解決できず。公証役場など相談しましたがダメでした。親父にはこの土地問題を解決しないと銀行ローンが組めないので新築工事が始まる前までに解決するように言っていましたが、何の解決もできませんでした。
結局新築工事が終わっても解決できないままとなっていました。その為ローンを組む事ができずに手形を切って毎月凌いでいました。解決に一年かかりました。初めに母親と相談し誰か相談できる人はいないか聞きました。不動産屋で数軒歩きましたが、母親の知り合いでSさんと言う方に会い、相談しました。Sさんと役所に行って状況の確認をしたり、現地を見てもらったりしました。
不動産について、色々なことを教わりました。経緯(いきさつ)を知る事が大切と言うこと。現地に行って確認することの大切さ。不動産のお客さんは買い手ではなく売り手が本当のお客さんと言うこと。土地の喧騒状態のおける解決は弁護士の仕事。
いきさつを知ることとは、その土地がどのような経緯で現在の形を成したのかを知ると言うことです。私は東京に住んでいるので、元々が沼地だった場所に現在の家が建っています。〇〇年に沼地だった所を土地改良事業をし、宅地として住民を誘致した。それ以降所有者が変わり辿っていくことが現在の状況を知る手がかりになります。
現地に行き確認すること。実際をどうなっているのかを知ること。また、土地問題の当事者の意見を聞くこと。電話では確認が取れなくても直接訪問すると対応してくれることが殆どだ言っていましたし、当事者は解決したくても解決できない為対応してくれるとのことでした。
今回の話とは、若干話がそれますが、不動産の本当のお客さんは、売り手とのことでした。買い手は条件が合えば買うのだから、その不動産を提供してくれる人が本当のお客さんだと言っていました。
土地の喧騒状態や揉め事は弁護士の仕事であると言っていました。そもそも不動産屋は売買の媒介をする事が仕事であり、土地の境界線の話を解決する仕事ではありません。Sさんから色々な土地に関する裁判の資料を見せられました。今も東京の土地は高騰していますが。平成8年当時も高騰していました。その辺が土地の境界線問題に発展していくと考えていきます。
まとめです。土地問題の解決は、いきさつを知る事。現場に行き確認すること。お客さんは売り手。解決は弁護士に依頼する。と言う事です。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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